クラウドファンディング(クラファン)を活用する事業者が増えています。本記事では、クラファンの類型ごとに会計・税務処理を整理します。
【クラファンの3つの類型】 ■購入型(Makuake・CAMPFIRE・GREEN FUNDING等) 支援者は商品・サービスを購入する形でリターンを受け取る。
■寄付型(READYFOR・GoodMorning等) 支援者は対価なしで寄付する。
■投資型(エクイティ型・融資型・ファンド型) 支援者は出資・融資・ファンド参加の形で資金提供する。
【購入型の会計処理】 ■収入の認識 ・支援金受領時: 預り金(契約負債)として計上 ・リターン提供時: 売上として認識
■仕訳例 支援金受領: (借)現預金 100万円 / (貸)契約負債 100万円 リターン提供: (借)契約負債 100万円 / (貸)売上高 100万円
■消費税 国内取引で課税対象。支援金受領時ではなく、リターン提供時に消費税認識。
■プラットフォーム手数料 通常は売上の5%〜20%程度。 仕訳: (借)支払手数料 / (貸)現預金(または契約負債との相殺)
【寄付型の会計処理】 ■収入の認識 ・受領時に「寄付金収入」として計上 ・対価のない受領のため売上とは区別
■法人税の取扱い 寄付金収入は法人税の課税対象(全額益金算入)。
■消費税 対価性のない取引のため、原則として消費税不課税。
■認定NPO・公益法人の場合 寄付金控除の対象となる場合あり。受領証の発行が必要。
【投資型(エクイティ型)の会計処理】 ■収入の認識 ・支援金受領時: 資本金・資本剰余金として計上 ・売上ではない
■仕訳例 支援金受領: (借)現預金 1,000万円 / (貸)資本金 500万円 / 資本剰余金 500万円
■株主管理 多数の出資者が発生するため、株主名簿の整備が重要。
【投資型(融資型)の会計処理】 ■収入の認識 ・支援金受領時: 借入金として計上 ・利息支払時: 支払利息として費用処理
■仕訳例 支援金受領: (借)現預金 / (貸)長期借入金 利息支払: (借)支払利息 / (貸)現預金
【プラットフォーム別の特徴】 ■Makuake: 購入型、All or Nothing方式とAll in方式を選択可能 ■CAMPFIRE: 購入型・寄付型、手数料率の調整あり ■READYFOR: 寄付型に強み、NPO・公益団体の利用多数 ■GREEN FUNDING: 購入型、ガジェット・エンタメ系に強い ■株式投資型クラファン: FUNDINNO・イークラウド等、エクイティ型
【消費税の論点まとめ】 ・購入型: リターン提供時に消費税認識 ・寄付型: 不課税 ・投資型(エクイティ): 不課税 ・投資型(融資): 不課税(利息のみ非課税取引) ・プラットフォーム手数料: 課税仕入れ
【プロジェクト失敗時の処理】 ■All or Nothing方式で未達成 ・支援金は返金 → 入出金処理のみ、損益発生せず ■リターン提供不能 ・契約負債を取崩し、損害賠償・違約金として処理
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