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IPO(株式公開)支援サービスのご案内|N-3期からの上場準備を公認会計士が伴走【2026年6月版】

「いつかは上場(IPO)したい」――そう考えている経営者の方は少なくありません。一方で、実際にどの時期に何を準備すべきか、自社が今どの段階にあるのかを正確に把握できている企業はそう多くないのが実情です。IPOは、申請の直前に慌てて整える性質のものではなく、申請期(N期)から逆算して2〜3年以上前から計画的に体制を作り込む長期プロジェクトです。

メタワークス会計事務所・メタワークスコンサルティングでは、株式公開を目指す企業様に対し、構想段階から上場後の開示体制整備までを一気通貫で支援しています。本記事では、IPO準備の全体像と当事務所の支援内容、そして近年の制度改正(東証グロース市場の上場維持基準見直し)を踏まえた準備設計の考え方を、わかりやすく整理してご案内します。

監修者・代表のご紹介

当事務所代表の星野宇潮(公認会計士・税理士)は、立教大学在学中に公認会計士試験に合格し、有限責任監査法人トーマツに入所。監査の現場で多数の上場企業・上場準備会社に関与した後、税理士資格を取得し、IPO支援に特化したコンサルティングに従事してきました。これまで株式公開に携わり、現在は一般社団法人 RULEMAKERS DAOの監事、合同会社型DAOの立法プロセスへの関与など、新しい資本市場・組織形態のルールメイキングにも取り組んでいます。

「監査法人の視点(何が審査で見られるか)」と「税理士・経営参謀の視点(どう作り込めば事業が伸びるか)」の両面を一人の専門家が併せ持つ点が、当事務所のIPO支援の特徴です。

そもそもIPO(株式公開)とは

IPO(Initial Public Offering=新規株式公開)とは、それまで創業者や一部の株主が保有していた未公開株式を、証券取引所を通じて一般投資家が売買できる状態にすることを指します。日本国内の代表的な上場先は、日本取引所グループ(JPX)傘下の東京証券取引所(東証)です。

上場により、(1)直接金融による成長資金の調達、(2)知名度・信用力の向上、(3)優秀な人材の採用力強化、(4)創業者・既存株主の保有株式の流動化(キャピタルゲイン)といったメリットが期待できます。一方で、上場後は四半期ごとの開示義務や内部統制報告制度(J-SOX)への対応など、「公開会社としての規律」を恒常的に維持するコストが発生します。IPOはゴールではなく、上場後の継続的な成長と情報開示のスタートラインである、という理解が出発点になります。

東証の市場区分(プライム/スタンダード/グロース)

東証は2022年4月に市場区分を再編し、現在は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3区分で運営されています。各市場はそれぞれ異なるコンセプトを持ちます。

市場区分主なコンセプト主な対象イメージ
グロース高い成長可能性を持つ企業スタートアップ・成長途上のベンチャー
スタンダード一定の規模・流動性と安定的な収益基盤を持つ企業中堅・安定成長企業
プライムグローバルな投資家との建設的対話を行う規模・流動性を備えた企業大企業・グローバル企業

多くのスタートアップ・成長企業がまず目指すのがグロース市場です。グロース市場の新規上場(形式要件)では、株主数150人以上、流通株式時価総額5億円以上、流通株式比率25%以上などの基準が設けられています。これらは制度改正により見直される場合があるため、最新の数値は日本取引所グループ(JPX)/東証の公式情報を必ずご確認ください

【重要】グロース市場 上場維持基準の見直し

東証は、グロース市場の上場会社に対し、機関投資家の投資対象となり得る規模への早期の成長を促す観点から、上場維持基準(上場後に満たし続ける必要がある基準)の見直しを進めています。報じられている内容によれば、従来の「上場後一定期間経過後に時価総額40億円」という水準から、より高い時価総額基準・より短い猶予期間へと引き上げる方向で制度設計が進められています。

これは、「とりあえず上場する」だけでなく、上場後に株主価値を継続的に高め続ける成長ストーリーを描けるかが、これまで以上に問われる時代になることを意味します。IPO準備の初期段階から、上場後数年の成長計画・資本政策まで見据えて設計することの重要性が一段と高まっています。具体的な施行時期・基準額・猶予期間の正確な条件は改正が進行中の領域のため、最新の確定情報はJPX/東証の公式発表をご確認ください(必要に応じて当事務所でも個別にご案内します)。

IPO準備の全体像|N期から逆算するスケジュール

IPO準備では、上場申請を行う事業年度を「申請期(N期)」と呼び、そこから1年前を「N-1期(直前期)」、2年前を「N-2期(直前々期)」、3年前を「N-3期」と逆算して呼びます。上場審査では、原則として直前2期間(N-1期・N-2期)の監査法人による会計監査が必要となるため、監査を受けられる経理体制を遅くともN-2期の期首までに整えることが、準備全体の起点になります。

  1. N-3期(構想・着手期):資本政策の大枠設計、監査法人・主幹事証券会社の選定、ショートレビュー(短期調査)の受診、課題の洗い出し。
  2. N-2期(直前々期):会計監査の開始、内部統制・規程類の整備、月次決算の早期化、関連当事者取引の整理。
  3. N-1期(直前期):運用された内部統制の実効性検証、開示体制の構築、Ⅰの部・Ⅱの部の作成、主幹事証券の引受審査対応。
  4. N期(申請期):取引所への上場申請、上場審査対応、公募・売出しの実施、上場。

このスケジュールはあくまで標準的な目安であり、業種・規模・既存体制の成熟度によって前後します。とりわけ資本政策は一度実行すると後から修正が極めて難しいため、N-3期以前の早期着手が望ましい論点です。

Ⅰの部・Ⅱの部とは

上場申請にあたっては、「Ⅰの部」「Ⅱの部」と呼ばれる申請書類を作成します。

  • Ⅰの部(新規上場申請のための有価証券報告書):事業内容・財務情報・リスク情報などを投資家向けに開示する書類で、記載内容は有価証券届出書に準じます。
  • Ⅱの部:会社の沿革・組織・内部管理体制・関連当事者取引など、審査のために取引所・主幹事に提出する詳細資料。

これらは膨大かつ高い正確性が求められる書類であり、作成過程そのものが社内体制の棚卸しになります。当事務所では、記載内容の整合性確保や根拠資料の整備を含め、実務に即して作成を支援します。

当事務所のIPO支援サービス内容

上場準備の各フェーズに応じて、以下の支援をワンストップで提供します。「監査でどこを見られるか」を熟知した公認会計士が関与することで、手戻りの少ない準備を実現します。

  • 資本政策の立案:株主構成・種類株式・ストックオプション設計など、上場後を見据えた資本政策の設計支援。
  • 内部統制・経理体制の構築:規程整備、月次決算の早期化、J-SOX対応を見据えた業務プロセスの可視化。
  • 監査法人との連携:ショートレビュー対応、指摘事項の改善、監査をスムーズに受けられる体制づくり。
  • 申請書類の作成支援:Ⅰの部・Ⅱの部の作成、各種説明資料の整備。
  • 上場審査対応:主幹事証券の引受審査・取引所審査における質問対応や資料準備の伴走。
  • 上場後の開示体制整備:適時開示・決算開示の体制づくり、継続的な管理部門強化の支援。

クラウド会計との連携で「月次決算の早期化」を実現

上場準備で最初につまずきやすいのが、月次決算の精度とスピードです。上場会社には決算情報の適時開示が求められるため、準備段階から月次決算を早期かつ正確に締める仕組みが欠かせません。当事務所はクラウド会計の導入・運用支援に強みを持ち、記帳の自動化と内部統制を両立させることで、IPO準備に耐えうる経理基盤づくりを支援します。創業期からIPOまでを一気通貫で見られる点が当事務所の強みです。詳しくはメタワークスグループの記事一覧サービスのご案内もあわせてご覧ください。

こんな経営者の方へ

  • グロース市場やスタンダード市場への上場を視野に入れているが、何から始めればよいか分からない方
  • N-3期・N-2期の準備をこれから本格的に始めたい方
  • すでに監査契約は締結しているが、社内の管理体制・内部統制に不安がある方
  • 資本政策やストックオプションの設計を、上場後まで見据えて見直したい方
  • 上場維持基準の見直しを踏まえ、上場後の成長計画とあわせて準備方針を再点検したい方

「まだ上場するか決めていない」という構想段階のご相談も歓迎しています。早い段階で論点を把握しておくこと自体が、将来の選択肢を広げます。

よくある質問(FAQ)

Q1. IPO準備はいつから始めるべきですか?

標準的には、申請期(N期)から逆算してN-3期、遅くともN-2期の期首までには着手することが望ましいとされています。上場審査では原則として直前2期間の会計監査が必要となるため、監査を受けられる経理体制をN-2期の期首までに整えることが現実的なリミットになります。資本政策は後からの修正が難しいため、可能であればさらに早い段階からのご相談をおすすめします。

Q2. グロース市場の上場基準は今後変わるのですか?

東証はグロース市場の上場維持基準について、時価総額の水準引き上げ・猶予期間の見直しを含む制度改正を進めています。上場後の継続的な成長がこれまで以上に重視される方向です。新規上場の形式要件・上場維持基準ともに改正が及ぶ可能性があるため、具体的な数値・施行時期は日本取引所グループ(JPX)/東証の公式情報を必ずご確認ください。当事務所でも最新の制度動向を踏まえてご案内します。

Q3. 監査法人との契約はどのタイミングで必要ですか?

上場には直前2期間の会計監査が必要となるため、その前提として、まずショートレビュー(短期調査)で課題を把握したうえで、N-2期の期首までに監査契約を締結しておく流れが一般的です。近年は監査法人のリソース逼迫により契約先の確保自体に時間を要するケースもあるため、早めの準備が安全です。当事務所では監査法人との連携・調整も含めて支援します。

まとめ/ご相談

IPOは、資本政策・内部統制・経理体制・開示体制といった複数の領域を、N期から逆算して長期計画で同時に作り込む総合プロジェクトです。さらに近年は、上場維持基準の見直しにより「上場後も成長し続けられるか」が一段と問われるようになっています。だからこそ、監査の視点と経営の視点の双方を理解した専門家が、早い段階から伴走することが成否を分けます。

メタワークス会計事務所・メタワークスコンサルティングでは、IPO支援実績の公認会計士・税理士である代表が中心となり、構想段階から上場後の体制整備までをワンストップで支援します。「自社は今どの段階にあるのか」「何から手をつけるべきか」を整理するだけでも、準備は大きく前進します。IPOをご検討中の経営者の方は、ぜひお気軽にメタワークス会計事務所までご相談ください。関連する記事はトピックス一覧にも掲載しています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務・会計・上場可否の判断を保証するものではありません。税率・基準額・上場基準・法改正の施行時期などの具体的事項は改正される場合があります。最新かつ正確な情報は、国税庁・金融庁・日本取引所グループ(JPX)/東証などの公式情報をご確認いただくか、当事務所までお問い合わせください。

カテゴリ: サービス

星野宇潮(公認会計士・税理士)

この記事の監修者

星野 宇潮(ほしの・うしお)

公認会計士・税理士|メタワークス会計事務所 代表所長/メタワークスコンサルティング 代表/株式会社インベーダーズ 取締役CFO

立教大学在学中に公認会計士試験合格。有限責任監査法人トーマツを経てIPO支援特化ファームを創業し、多数の上場に携わる。合同会社型DAOの立法にも関与。近年は会計・監査業務を自動化する自律型AIエージェントの開発にも取り組む。

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