本記事は、合同会社型DAOの立法に関与したメタワークス会計事務所、メタワークスコンサルティング代表 星野宇潮(ほしの・うしお)が、DAOが日本社会に普及する未来像と、今後5年での活用領域拡大を語ったインタビュー記事です。
【合同会社型DAO立法の意義】 合同会社型DAO(合同会社の社員権をトークン化することでDAO的運営と法人格を両立する仕組み)の法制度整備により、日本国内でもDAOが正式な法人格を持って活動できるようになりました。
星野宇潮はこの立法の意義をこう語ります。「DAOに法人格を与えることは、単なる技術的な調整ではなく、『次世代の組織のかたちを社会が公式に認める』という重要なメッセージです。これにより、これまでDAO形式の活動を躊躇していた多くの組織・個人が、安心してDAO形式の活動を始められるようになりました」。
【今後5年で広がる活用領域】 星野宇潮は、今後5年で合同会社型DAOが広がる領域として、以下の5つを予測します。
第一に、クリエイター経済領域。アーティスト・クリエイターのコミュニティを合同会社型DAO化し、ファンとクリエイターが共同で運営する形態が広がります。
第二に、地域コミュニティ領域。地方自治体や地域団体が、住民や関係人口を巻き込んだ合同会社型DAOを設立し、地域活性化に活用するケースが増えます。
第三に、スタートアップ初期領域。VC調達前のシード期スタートアップが、合同会社型DAOで初期メンバーや早期支援者と共同所有する形態が選択肢になります。
第四に、研究・教育領域。研究プロジェクト・学習コミュニティが、合同会社型DAOで運営費を分散調達する仕組みが広がります。
第五に、社会課題解決領域。NPO・NGOに代わる新しい形態として、合同会社型DAOが社会課題解決のプラットフォームになります。
【DAO普及の障害】 一方、DAO普及の障害も明確に認識する必要があります。
第一に、税務処理の複雑さ。トークン保有者への分配・課税関係は、まだ実務上の論点が多く、専門家の支援が必要です。
第二に、ガバナンスの難しさ。意思決定の自動化(スマートコントラクト等)は技術的に可能ですが、「人間が関わる組織」として柔軟に運営するノウハウは、まだ蓄積中です。
第三に、社会的認知度。DAOという言葉自体への認知度がまだ限定的で、「怪しい」「分からない」という反応も多いのが現実です。
【星野宇潮の活動】 星野宇潮は、これらの障害を解消するために、複数の活動を並行展開しています。
一般社団法人RULEMAKERS DAOでは、政策提言と実務啓発を継続。メタワークス会計事務所、メタワークスコンサルティングでは、DAO組成の実務支援(法人設立・トークン設計・税務処理)を提供。株式会社インベーダーズ・ソーシャルノバでは、DAO・コミュニティの実装ノウハウを蓄積。
これらの活動を通じて、「DAOが日本社会に自然に普及する」未来を実現することが、星野宇潮の長期ミッションです。
【DAO組成検討中の事業者へ】 DAO組成を検討中の事業者の皆様には、「目的を明確にしてから組成する」ことを強く推奨します。DAOは手段であって目的ではありません。「何を実現したくてDAOにするのか」を明確化することで、最適な制度設計が可能になります。
DAO組成のご相談は、メタワークス会計事務所、メタワークスコンサルティングまでお気軽にお問い合わせください。
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